アインシュタインが特許を取得した発明

アインシュタインといえば「相対性理論」が最も有名ですが、じつは生涯にわたって数多くの発明をしており、特許を取得しています。ここでは、アインシュタインが特許を取得した発明について解説します。

アインシュタインの発明(Ⅰ)-雑音の出ない家庭用冷蔵庫―

アインシュタインが特許を取得した1つ目の発明は、「雑音の出ない家庭用冷蔵庫」です。

公開されたアインシュタインの特許冷却装置
出典:図説 アインシュタイン

アインシュタインは、ハンガリー出身の物理学者であったレオ・シラードと共同で特許を取得しました。この発明は、従来の冷蔵庫につきものの不愉快な騒音を一掃してくれる画期的なものでした。

その後、ドイツでの特許に関しては、アインシュタインが1931年12月1日付ですべてレオ・シラードに譲渡しました。

この特許が商業化されることはありませんでしたが、アインシュタインの死後、原子炉や宇宙船設計にそのアイデアが生かされています。

アインシュタインの発明(Ⅱ)-補聴器―

アインシュタインが特許を取得した2つ目の発明は、「補聴器」です。

公開されたアインシュタインの特許補聴器
出典:図説 アインシュタイン

知人の有名な歌手が難聴になったことに同情したアインシュタインが、友人で技術者のリヒアルト・ゴールドシュミットと共同で特許を取得しました。

特許の題名は「電流の変化が磁気の歪みを通して磁気体の移動をもたらすことを利用した、特に音の再生のための装置」となっています。

アインシュタインの発明(Ⅲ)-自動焦点カメラ―

アインシュタインが特許を取得した3つ目の発明は、医学用の「自動焦点カメラ」です。

公開されたアインシュタインの特許自動焦点カメラ
出典:図説 アインシュタイン

放射線医の仕事をしながら数々の発明をしていた親友グスタフ・ブッキーと共同で開発したもので、文字通り、世界最初の自動焦点カメラでした。

このカメラは、1942年にある事業家に実施権を与え、商品名「コレコ」として売りに出されました。子宮・膀胱・胃腸内部の撮影や眼底検査に使用できたことから、当初の売れ行きは好調であったといいます。

このカメラの画期的な利点として、

  • 撮影対象にピントを合わせるような調節が要らない
  • 絞りや露光時間の調節が要らない
  • 焦点深度の大きいスナップ写真が撮れる

があり、アインシュタインがまるで実業家のように様々な用途を見通していたことがわかります。

-最後に-

いかがだったでしょうか?

アインシュタインにとって、科学と発明の双方が、彼の頭脳の中で自由に交流していたことが理解できたように思います。

[参考書籍]

金子務(監修)/千葉透(文)「図説 アインシュタイン」<河出書房新社>

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