「バンダイ(BANDAI)」 ロゴ・ロゴマークの変遷

玩具、模型などを手がける日本の企業「バンダイ(BANDAI)」のロゴ・ロゴマークの変遷や歴史について解説します。

バンダイ(BANDAI)とロゴ(Ⅰ)-社名の由来-

中国の周代の兵法の書「六韜(りくとう)」の中にある言葉に、「永遠に変わらない」という意味の「萬代不易(ばんだいふえき)」という言葉があります。

「バンダイ」の創業者である山科直治(やましな なおはる)は、いつの時代も流行に敏感な子供たちの心を掴み、ヒットを飛ばすために、常に創造的な発想で新しい商品を開発していかなければならないと考えていました。

そこで、「いつの世も人の心を満たすおもちゃを提供し、やむことのない企業の発展を願う」という気持ちを込めて、「萬代不易」の漢字をそのまま採り、1950年7月に創業した玩具問屋に「萬代屋」と命名しました。

直治が社名に込めた思いは、今日のバンダイの企業スローガンである「世界一の感動創業企業」という言葉として継承されています。

バンダイ(BANDAI)とロゴ(Ⅱ)-品質保証制度の導入とシンボルマークの制定-

バンダイは、1950年の創業から2か月後に、早くもオリジナル商品の製造販売を開始して、玩具メーカーへと転身しました。

オリジナル商品の第一号は、「リズムボール」という玩具でした。

リズムボール
出典:bandai.co.jp

1952年、バンダイは「検査室」を設置して、全品検査の体制を敷きました。

1955年、バンダイ・カンパニーの頭文字を図案化したBCマークが誕生しました。

BCマーク

同年、業界初の品質保証制度を実施して、品質保証玩具を売り出しました。保証玩具の第一号は、「1956年型トヨペットクラウン」でした。

トヨペットクラウン
出典:bandai.co.jp

1958年、「赤函ビーシー保証玩具」というキャッチフレーズで、初のテレビコマーシャルが地上波で流れました。

「赤函ビーシー」とは、バンダイの品質保証玩具の箱が赤色だったことに由来します。

1959年、バンダイが実施していた品質保証第一というモットーをシンボル化するため、「バンダイベビー(通称:ばんざいマーク)」をシンボルマークに制定しました。

初代ばんざいマーク

バンダイ(BANDAI)とロゴ(Ⅲ)-社名の改称とロゴの変遷-

1961年、それまでの萬代から、子供にも読めるカタカナに社名を改称して、現在に続く「バンダイ」となりました。

1966年、2代目の「バンダイベビー」が誕生しました。

2代目バンダイベビー

この頃から、テレビ番組や劇画誌とのタイアップによるキャラクター商品が増えて、ヒット商品が量産されました。

玩具を中心に、様々な商品やサービスを提供する関連会社が設立され、関連グループは9社に拡大しました。

1975年、グループ9社に統一したワールドワイドなシンボル・ロゴマークが誕生しました。

バンダイのシンボル・ロゴマーク

1980年、機動戦士ガンダムのプラモデル「1/144スケールガンダム」を発売して、大ヒットを記録しました。

機動戦士ガンダムのプラモデル
出典:muuseo.com

機動戦士ガンダムの大ヒットによって、数多くの類似品が登場しました。

モビルフォース ガンガル
出典:14roe.blog.fc2.com

太陽系戦隊ガルダンの最強戦士ドン
出典:blog.livedoor.jp

超銀河伝説バイソンのバトルスーツ・ソムロ
出典:muuseo.com

機動戦士ガンダムのプラモデル は、主人公の搭乗する機体のみでなく、敵の機体においても、類似品が登場しました。

こちらは、機動戦士ガンダムに登場するジオン軍シャア・アズナブル専用のモビルスーツ「ザク」です。

機動戦士ガンダムのプラモデル、シャア・アズナブル専用ザク
出典:tagimi.net

続いて、シャア・アズナブル専用のモビルスーツ「ザク」を意識したと思われる類似品、モビルフォース「ズク(強化改良型)」です。

モビルフォース「ズク(強化改良型)」
出典:aucfree.com

こちらは、機動戦士ガンダムに登場するジオン軍モビルスーツ「量産型ザク」です。

機動戦士ガンダムのプラモデル、量産型ザク
出典:www.pinterest.jp

続いて、モビルスーツ「量産型ザク」を意識したと思われる類似品、モビルフォース「ズク(強化改良型)」です。

モビルフォース「量産型ズク」
出典:uc-timeline.com

やがて、海外法人が次々と設立されたこともあり、1983年、グループ7社を吸収合併し、コーポレートアイデンティティ(※)が導入されました。

※)コーポレートアイデンティティ(Corporate Identity)とは、「企業の特質・全体像を大衆に認知させること」を意味します。

これまでのシンボル・ロゴマークを廃止して、「夢・クリエイション」の企業理念のもと、欧文ロゴだけのマークが誕生しました。

バンダイの欧文ロゴ
出典:bandai.co.jp

2005年9月、それまで業務提携などを行ってきたナムコと共同で持株会社を設立して、経営統合を果たしました。

その結果、持株会社・バンダイナムコホールディングスの子会社となり、現在に至ります。

バンダイは、これからも、私たちにワクワクや夢を提供し続けてくれるに違いありません。

[参考書籍]

1)本間之英「図解 誰かに話したくなる社名・ロゴマークの秘密Ⅱ」<GAKKEN>

2)成美堂編集部編「日本のロゴ シンボルマークとしての由来と変遷」<成美堂出版>

3)https://www.bandai.co.jp