「仕事は楽しいかね?」の要約

デイル・ドーンの著書「仕事は楽しいかね?」の要約について解説します。この記事を読んだ後、皆さんの明日は、今日とは違うものになる筈です。

「仕事は楽しいかね?」のあらすじ

シカゴでの出張を終えた主人公は、帰路に着くためにオヘア空港へと向かいますが、吹雪のせいでフライトは中止され、翌朝まで空港に閉じ込められる羽目になりました。

主人公の年齢は35歳で、結婚して子供もいますが、勤続15年になる会社の給料はロクに上がらず、出世からも見放されており、将来に対する不安ばかりが募っていました。

主人公は、かつて夢を叶えるために友人たちと起業した経験もありましたが、無残な結果に終わり、貯金を全て失った過去がありました。

夢を諦めた主人公は、人生のすべてに辟易していました。

その夜、閉じ込められたオヘア空港で、ある風変わりな老人と出会います。

後で知りますが、その老人こそ、発明家、企業家として巨万の富を築いた男、マックス・エルモアでした。

主人公にとって、不運に思えたその夜は、とてつもない幸運の始まりだったのです。

空港が再会されるまでの間、主人公は、マックスから人生を成功に導くための秘訣を聞きました。

それでは、次章からは、マックスが主人公に教えた成功の秘訣についてお読みください。

仕事は楽しいかね?<試してみることに失敗はない>

マックスは、「目標の設定」や「他人の成功を範として、自分の成功を生み出すこと」を否定します。

そのかわり、マックスは成功の秘訣として、「試してみることに失敗はない」と説きます。

それは、様々な仕事を試してみないと、自分が成功できる分野の仕事に巡り合えないという理由からでした。

仕事は楽しいかね?<人生のある地点で仕事に対する目標を変えることも重要>

マックスは、自分が思い描いていた目標や夢であった理想の仕事に就いたものの、一向に幸せになっていない人の場合、当初の目標に依存したために、目標が弊害になっていると指摘します。

その理由として、アメリカにいる多くの著名人が、当初に理想とした仕事からまったく違う分野の仕事に切り替えたため、成功を手にしていたのです。

5年後、10年後の目標を設定したところで、人生はそんなに規則正しいものではありません。人生は、思い通りにはならないものです。

人類の進化の歴史も、そのことを物語っています。地球が誕生して、初めて陸に上がった魚は、長期にわたる目標を持っていたわけではありません。

やがて陸を歩くことや自動車を発明してコーヒーを飲んだりするようになることを考えていたわけではないのです。

仕事は楽しいかね?<明日は今日と違う日になる>

マックスは、目標を掲げることよりも、重要なことが一つだけあると言います。

それは、「明日は今日違う自分になる」ということです。

人は「違うもの」になって、初めて「より良く」なれるのです。ただし、毎日変わっていくことは、目標を掲げることよりも大変で、大きな疲労を伴います。

それでも、「違う自分になる」ことはワクワクするし、活気に満ちるための唯一の方法なのです。

仕事は楽しいかね?<遊び感覚でいろいろやって、成り行きを見守る>

成功する人たちは、自分がどこへ向かっているかを分かっていません。ただ、遊び感覚で色々やってみて、成り行きを見守っているのです。

一つの例として、i phoneで有名なアップル社の設立に関わったスティーブ・ウォズニアックの話をします。

かつて、ウォズニアックがホーム・コンピューター「アップルⅠ」を作った目的は、彼が世界を変えたかった訳でも、大企業のトップになりたかった訳でもありませんでした。

ホーム・コンピューターが当たり前でなかった1970年代当時、ウォズニアックは、自家製コンピューターを作って、仲間たちに自慢したかっただけだったのです。

その時の彼には、自家製コンピューターを売ろうというアイデアさえありませんでした。

しかし、それこそが、後のウォズニアックにカラー表示のホームコンピューター「アップルⅡ」を作らせ、世界を変える原動力となったのです。

ウォズニアックに習い、あれこれ考えず、遊び感覚でいろいろやって、成り行きを見守るのです。

仕事は楽しいかね?<問題は、才能のあるなしでもなければ、勤勉かどうかでもない。毎日毎日、違う自分になること>

マックスは、毎日毎日違う自分になり、試すことを続けるべきだと言います。

試すこととは、試行錯誤を繰り返しながら、それでもどうにかこうにか、手当たり次第に、あれこれやってみるということです。

そのことで、10回のうち10回とも失敗していたものが、10回のうち失敗が9回になるという変化を生みます。

仕事は楽しいかね?<必要は発明の母かもしれない。しかし、偶然は発明の父である>

マックスは、かつて「空前のヒット作」について調査した際、得られた興味深い結果について主人公に話します。

それはなんと、「空前のヒット作」であるコカ・コーラやチョコチップクッキー、リーバスのジーンズなどは、全て「偶然」から誕生したという事実でした。

現在、大勢の人が計画通りに物事が進むよう、計画を立てることを崇め祭っています。

しかし、マックスは、「空前のヒット作」の例に習い、計画立案者はもっと少なくてよくて、まぐれ当たり専門家こそもっと必要だと言います。

必要は発明の母かもしれません。しかし、偶然は発明の父なのです。

仕事は楽しいかね?<目標を立てない>

マックスが、電子レンジやビデオレコーダー、オールナイトのデリバリーサービスなど、世界を変えた新商品を生み出した16の有名企業を調査した結果、企業の重役たちが辿り着いた答えとは、実に意外なものでした。

それは、「画期的な成功というものは、それに値する仕事がなされようとなされまいと、収めることができる」というものでした。

16の有名企業は、持つべき姿勢をしっかり育てて、それから画期的な成功を収めたのではありません。画期的な成功を収めて、それから持つべき姿勢について、もっともらしい話をしたのです。

つまり、目標をたてるよりも、まずは色々と試してみることが必要なのです。

仕事は楽しいかね?<あらゆるものを変えて、さらにもう一度変える>

マックスは、他人を凌ぎたいと思うのであれば、まず最初に乗り越えるべき一番難しいステップとして、「並の人」をやめることだと言います。

つまり、成功するためには、人は懸命に、より良くなろうと、常に違った自分を目指さなければならない、それはつまり、たえず試し続けていくことなのです。

物事を始めるのに、「適切な時期」や「完璧な機会」などありません。とにかく、「この場」で「ただちに」始めることなのです。

何かを試してみて、それがろくでもないアイデアだったと分かったとしても、あなたは元の場所に戻ることは絶対にありません。そこで必ず何かを学ぶからです。

仕事は楽しいかね?<あるべき状態より、良くあること>

マックスは、世界的なフルート奏者、ジャン・ピエール・ランパルについて話をします。

ランパルは、努力に努力を重ねて、コンサートで曲を完璧に演奏できれば、再び努力を重ねて、翌日のコンサートでさらに素晴らしい演奏を目指すというのです。

こうした、ランパルの「完璧」に対する考えは非常に興味深いものがあります。

何故なら、完璧は十分ではなく、まだ試してみる必要があるということを私たちに教えてくれているからです。

ある仕事が完璧だと決め込んでしまえば、仕事はそれ以上よくならず、ライバルに追い越されるのをただ待つだけになります。

そこで、あるべき状態より、良くあるべきだという、姿勢が重要になってきます。

新しいことを試してみて、いつも目を開いておくことが大切なのです。

仕事は楽しいかね?<宇宙が信じられないようなアイデアをくれた時、それにふさわしい自分でいること>

マックスは、ジーンズの発明者、リーバイ・ストラウスの話をします。

リーバイ・ストラウスは、ティーンエイジャーのときにアメリカにやってきました。そしてケンタッキー州に住み、行商人として働きました。

同じ頃(1848年頃)、アメリカのカリフォルニア州で、金脈を探し当てて一攫千金を狙う採掘者が殺到するゴールドラッシュが起こりました。約30万人ものあらゆる身分の人々がカリフォルニアを目指したのです。

この話を聞いたリーバイ・ストラウスは、サンフランシスコ行きの快速帆船に是が非でも乗りたくなりました。

ゴールドラッシュを目指す鉱夫たちに必需品を売って一儲けしようと、リーバイ・ストラウスは色んな商品を船に持ち込み、一緒に旅している人たちに打ってまわりました。

その計画は大成功でした。持ち込んだ商品は何もかも売れました。ただ一つ、誰も欲しがらなかったテント用の帆布を除いては。

リーバイ・ストラウスは、サンフランシスコに着いた後、売れ残った帆布を売り、自分もすぐに金の採掘に出かけようと考えていました。

ところが、サンフランシスコに着いた後も、帆布は売れませんでした。

市場に出かけたリーバイ・ストラウスは、品薄になっている商品の一つがズボンだということに気がつきました。採掘の仕事には、丈夫なズボンが欠かせません。

そこで、リーバイ・ストラウスはサンフランシスコの仕立て屋を雇って、帆布を使ったオーバーオールを作らせました。あまりの人気に、金の採掘には行けなくなってしまいましたが、リーバイ・ストラウスは現在に続く“ジーンズ”という金を掘り当てたのです。

さて、ここで少し考えてみてください。

あなたがリーバイ・ストラウスと同じ時代に船旅を終え、荷物とテント用の帆布の巻物を持ち、サンフランシスコの街を歩いているとします。一刻も早く金を探しに行きたいと思いながら。

そのとき、探鉱者がやってきて、「ズボンはあるかね?」と聞いてきたとします。

その時、あなたならどう答えたでしょうか?おそらく、大勢の人がイライラしながらこう答えたでしょう。

「ないよ。ズボンなんか売っていないよ。あんた、目は見えてんのか?あるのはテント用の帆布だけさ!」

そして、宇宙がくれた史上空前の素晴らしい商品のアイデアが、目の前を通り過ぎていくのです。

そうならないためにこそ、以下の態度が必要になるのです。

宇宙が信じられないようなアイデアをくれた時、それにふさわしい自分でいること。

そのためには、肝に銘じておくことがあります。

売れ残ったテント用の帆布を使って何をすべきかを考え続けてこそ、リーバイスのジーンズを思いつくことができたということを。

仕事は楽しいかね?<試すことは簡単だが、変えるのは難しい>

マックスは、世界で初めて走り背面飛びを生み出した走り高跳びの選手ディック・フォスベリーの話をします。

大学時代のフォスベリーは、コーチに指導された垂直飛びで成果を出せずにいました。

コーチは、フォスベリーが垂直飛びをうまく出来ないと分かると、じきに彼への興味をなくしました。

フォスベリーは、昔やっていたはさみ跳びに戻して、色々と跳んでみるようになりました。

やがてフォスベリーは、はさみ跳びで失敗するのは、お尻がバーにあたってしまうからだということに気がつきました。

そこで、お尻を持ちあげるために体を後ろへ傾けるようになりました。こうして、世界で初めて後ろ向きにバーを飛び越える、背面飛びが誕生しました。

フォスベリーにとって、跳躍に長けていないという自身の欠点は敵でもあり、その一方で友達でもあったのです。

フォスベリーを始めとして、数多くの偉人たちの発明は、後から振り返ってみれば、簡単に見つけられそうに思えるものばかりです。

しかし、フォスベリーがオリンピックで金メダルを取るまで、誰も見たことのない彼の背面飛びを、周囲の人々はどれ程笑いものにしたことでしょうか。

試すことは簡単だが、変えることは難しいものです。しかし、試すことに勇気を持たなければ、成功を手にすることはできないのです。

最後に<「試すこと」に喜びを見出すこと>

いかがだったでしょうか?マックスが教えてくれた成功の秘訣の中で、あなたに響く言葉は見つかりましたか?

大切なことは、「勇気をもって、ありとあらゆることを試してみること」、そして「明日は今日とは違う自分になること」です。

皆さんが大きな成功を手にすることを、心より願っています。

[参考・引用書籍]

デイル・ドーン(著)野津智子(訳)「仕事は楽しいかね?」<きこ書房>

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